「誰かのため」に生きすぎない

読書感想

毎日、頑張りすぎと思っているあなたへ。もっと力も手も抜いていいんです。

今回の本のご紹介

今回は、著者:藤野 智哉さんの『「誰かのため」に生きすぎない』をご紹介いたします。

早速ですが、こちらの本に記載されているフレーズをどうぞ

しんどいなら、もっと手を抜いてもいい。「助けて」って頼ったり、甘えたりしていい。もっと自分を優先にしてもいい。なんでもかんでも自分で背負わなくてもいいんです。

いかがでしょうか?このフレーズを読んでみて心が動かされましたでしょうか?
私はすごくじーんときました。

家族のために、仕事のために何かと自分が頑張らなきゃと思い、日々を暮らしてきました。

でも、自分の人生は誰のためのものか?

もちろん「自分のため」です。

「誰かのため」の人生ではなく、「自分のため」の人生を生きることが大切だと。そんな当たり前なことにはっと気づかされる1冊でした。

この本には他にも、自分の心を救ってくれるフレーズがたくさん紹介されています。

今回こちらで要約する内容はこの2つ!
1.もっと「自分のこと」を気にしてあげるべき
2.「セルフラブ」することで、もっと幸せに生きる

特に「セルフラブ」という考え方が非常に重要なキーワードとなっており、もっと自分を大切に生きてもいいんだと認識させてくれる内容となっています。

もっと「自分のこと」を気にしてあげるべき

しんどいときほど、あせりや不安でゆっくり休めなくなるってことないでしょうか。私もそういう傾向になります。

「今休んだら、周りに迷惑をかけてしまう。」
「しんどいけど、みんなもしんどいから、がんばらなきゃ」

こんな感じで、
”「しんどい。だから休もう」でなく「しんどい。けれど頑張ろう」”
となっていないでしょうか。でも、よくよく考えてみてください。

しんどい状況で頑張って、それでうまくいきますか?

がんばりすぎると、いろいろとお疲れのサインが出てきます。
眠れない、イライラする、食欲がない、テレビの内容が入ってこない、本を読んでも頭に入らない。

自分が発するサインに自分がきちんと気づいてあげましょう。お疲れのサインに気づいて休むことで、自分を大切にしてあげましょう。

「がんばろう」ってときほど、「がんばりすぎじゃないか」って考えてみてください。

また、仕事に限らず今生きるのがしんどいと思う方は、甘え下手かもしれません。
「自分はもっとできるはずなのに…」
「がんばれるはずなのに、がんばれなかった…」
「こんなミスするなんて…」

いかがでしょうか。もしかすると、自分自身に期待しすぎていないでしょうか。
そうして、自分に期待しすぎて、自分の首を絞めているなんてことないでしょうか。

安心してください。自分って、思っている以上に完璧ではないです。

そんな完璧じゃないし、たいしたこともないし、失敗もするし、みっともない。
でも、それでいいんです。

世界は一人でできないことばかりです。自分は何でもできる人じゃないってこととをちゃんと認めてあげましょう。

そして、「助けて!」「無理!」と言って相手に甘えていいんだということを知ってください。

本書では、「助けて」リストといって、助けて!と言える相手をリストアップし、甘え上手になるステップも紹介されています。ぜひ参考にしてみてください。

「セルフラブ」することで、もっと幸せに生きる

ただ、こう思う方もいらっしゃるかと思います。

「いやいや、自分が頑張らなきゃ誰が〇〇(親や子供、パートナー等)を支えるの?」
「今の環境は変えられない。そんなきれいごと書かれても…。」

実は私もそう思いつつ読んでいました。自分が頑張らなきゃ、どうしようもない場に置かれている方も多々いらっしゃると思います。

そんな方は、このように考えてほしいのです。

ちょっとだけ「誰かのため」にやっていることを減らしてみる。
そしてのそのぶん「自分のため」の時間を増やしてみる。
「誰かのため」に行き過ぎている自分をちょっとだけゆるめてみる。
そんな行動をしてみてほしいのです。

本書では、このように記載されています。
いきなりすっぽり変えることなんてできないのは承知の上で、少しでも自分のための時間を作ってみてはいかがでしょうか。

具体的にどうするかというと、自分自身を褒める時間を増やしてみてください。
よく「今日は何もできなかった…」と自分を責める方がいらっしゃいますが、そんなことはないんです。

1日を思い返してみてください。
朝起きて、顔を洗って、着替えて、ご飯を食べ、電車に乗って仕事に行った。仕事先では愛想笑いしたり、パソコンに向かって作業したり。

もうそんだけできたら、十分すごいことです。自分自身に拍手してください。

日常って、大変なことがたくさんあるのに、当たり前にされてしまっていることが多くないですか?いやいや、当たり前じゃないし、すごいことですよ!

本書では、何もできない、自慢できない自分を理屈抜きに愛する感覚を「セルフラブ」と呼んでいます。
自分を愛する、自分を慈しむ、自分を許す、自分を認めるというよう感覚です。

日ごろから、「あれもできない、これでもできない、でもそんな自分でもいい」。
そう思えるようになって、自分を愛してください。

いいじゃないですか。朝起きた。そして、歯を磨いた。それだけで、ものすごくえらいことですよ!そうやって、ちゃんと自分を褒めて認めてあげてみてください。

私はこの「セルフラブ」という言葉が非常に胸に刺さりました。本書ではこのように記載されていますが、自分が自分自身の一番の応援者でありたいと考えました。

他人には「疲れていない?」「無理していない?」と気遣えるのに、自分自身のしんどさに目を向けてあげらていないと気付かされました。

ですので、最近は自分自身に、
「えらい!朝起きて布団をたたんで出社しているなんて、すごい!」
「少し無理してるね。乗り切ったけど無理せず今日はゆったりしよう」
と自分に気遣う時間を作るようにしています。

最後に

最後まで、読んでいただき誠にありがとうございます。私自身、この本を通じて「セルフラブ」のマインドを意識するようになりました。そして少しでも自分を大切にできる時間が確実に増えました。

今回書いた内容以外にも人生をもっと楽に生きるためのフレーズがたくさん記載されています。いろいろと誰かのために頑張りすぎてしまう方にぜひ読んでいただきたい1冊です。
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