著者のインプット術が赤裸々に紹介されています。
ちょっとした雑談の場に困っている方、この本を読むとそのお悩みからおさらばできちゃいます!
今回の本のご紹介
今回は、著者:三宅 香帆さんの『「話が面白い人は」何をどう読んでいるのか』をご紹介いたします。
自分も話が面白い人だったらな…と思ったことありませんか。
正直、私は何十回、何百回とあります。
📍ちょっとした雑談が苦手
📍飲み会の場での話にいつも悩む
📍初対面時の会話をどうしよう
こういった場面、面白い話ができれば悩むことなんてないですよね。
本書では、そんな場面で役立つ技術が紹介されている一冊なのです。
芸人さんのようなエピソードトークなんて必要ありません。
「本や作品からインプットした内容を面白く語る」
これなら、あなたにもできそうだと思いませんか?
この本の学びポイント
本書のテーマは「本や作品の鑑賞術」。
本書の著者は三宅香帆さん。主に文芸評論、社会批評などの分野で幅広く活動されています。
みなさんは著者が公開されているnoteを読んだことありますか?
”こんな視点で物語・作品を捉えているのか”と感心させられるものばかりです。
そんな著者が本書で「読んだもの、観たものを「ネタ」に変える技術」を大公開!
ご自身が実践されている技術を惜しみもなく紹介されています。
今回はその技術についてまとめていきます。
この本の要点2選
本や作品を話を面白く語るプロセス
さっそく、『読んだもの、観たものを「ネタ」に変える技術』を書いちゃいますと、
次に述べるプロセスをたくさん踏んでほしいのです。
① 話を仕込む
本を読んだり、ドラマや映画、あるいはドキュメンタリーを観て、さまざまな面白い話を仕込む。
↓
② 話を解釈する
その作品の内容を自分なりに解釈する。
↓
③ 話すときに②を使う
自分なりに解釈したうえで、誰かと話すときにその話題を使う。
まずはこのプロセスを意識して取り組んでみてください。
また、本書内では作品の内容・解釈を忘れてしまわないようにメモを取ることをオススメしています。
ノートやスマホのメモ帳に残すことで話のネタをまとめることができるのです。
【Point】
本や作品をただ鑑賞するだけでも十分面白い。
しかしどうせなら、あなたなりの鑑賞技術があればもっと面白くなる。
自分なりに解釈する技術
上述のプロセスでポイントとなるのが、
② 話を解釈する
つまり、その作品の内容を自分なりに解釈することです。
自分なりに解釈してネタにする技術。本書では5つ紹介されています。
1️⃣<比較>他の作品と比べる
2️⃣<抽象>テーマを言葉にする
3️⃣<発見>書かれていないものを見つける
4️⃣<流行>時代の共通点として語る
5️⃣<不易>普遍的なテーマとして語る
今回は例として、「<比較>他の作品と比べる」を挙げてみましょう。
本書で比較されていたものの一つに、
・成瀬シリーズ
・桐島、部活やめるってよ
同じ青春物語ですが、これらの作品の比較が展開されています。
ものすごく簡単に比較すると、
・成瀬シリーズ
校外を中心に成瀬がやりたいことを突き進む。
周りも彼女の独走っぷりに巻き込まれつつも彼女を理解している。
・桐島、部活やめるってよ
校内でパレー部のキャプテンが部活をやめるという噂が広がる。
その噂を発端に、同級生たちはそれぞれの立場や人間関係といった青春特有の悩みに葛藤する。
どちらも青春物語だが、明らかに成瀬シリーズは従来の青春物語とは一線を画している。
このような解釈をすることで、
「最近、『成瀬は天下を取りに行く』を読んだんですけど、すごくおもしろかったです!これまでの青春ものの作品とはちょっと違いません?例えば学校にいる場面が少ないですか?」
というように相手に本の内容を面白く話すことができるのです。
【Point】
解釈するための5つの方法を駆使できれば、あなたの読んだ・観た作品を話のネタに変えることができる。
実生活への応用
まずは上述の3ステップをたくさん踏むことで、作品を面白く語ることが出来るようになります。
雑談といった場面で非常に効果的と言えるでしょう。
さらに、解釈するための5つの技術は、どんな会話にでも応用できるのです。
”不意に聞かれたことに、なかなかうまく答えれない”
あなたはこういった悩みを持っていませんか?
例えば「今日の会議どうだった?」と聞かれて、とっさに答えが出ない場合。
どれかに当てはめたら、相手の質問の意図がわかるものなのです。
少し例を挙げると、
1️⃣<比較>「前回の会議と比較してみたらどうだろう」
2️⃣<抽象>「今日の会議で決まった内容について聞きたいのかな?」
4️⃣<流行>「最近はあのプロジェクトのことについてよく話題になっているよなあ」
といったところでしょうか。
すぐに活用できなくても大丈夫。まずは普段の読書からこういった技術を意識してみください。
技術を無意識に活用し読解力が上がるととっさの質問の理解力も上がるのです。
さらに踏み込んだことを言うと、本を読むように、相手の話を聞けるようになってほしいのです。
上述したステップに当てはめると、
① 相手の話を聞く
↓
② 相手の話を解釈する
↓
③ 自分なりの解釈を相手に伝える
実は、読むことも相手の話を聞くことも根っこは同じでる。
こういう風に考えることができるのではないでしょうか。
まとめ
ただ本を読むだけでも十分楽しいですよね。
でもそれに加えて、より視野を広げて読めるようになるともっと読書が楽しくなるはず!
今回ご紹介した技術を駆使することができれば、鑑賞はもちろん普段の会話にも役立つこと間違いなし!
まさに非常に有益なインプット術なのです。
あなたも読んだ本や観た映画をメモし、解釈して誰かに話してみませんか?
より深くこのインプット術を学びたければ、ぜひこちらの本を読んでみたください。
きっとあなたも周りから「話が面白い人」と言われるようになるでしょう!
なお、本書では著者が執筆されたnoteも掲載されています。
そのnoteを読むことで、あなたが次に読みたいと思う本が隠れているかもしれませんよ。
さらに!!
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