【5分要約】『その悩み、哲学者がすでに答えを出しています』 哲学者から学ぶあなたの悩みの解決法

読書感想

これを読めば全部解決します!悩み続ける毎日を変えるヒントは、哲学の中にあったんです。

今回の本のご紹介

今回は、著者:小林昌平さんの『その悩み、哲学者がすでに答えを出しています』をご紹介いたします。

ほんと悩みってつきないですよね。
「このノートに悩みを自由に書いてて」って言われたら一心不乱に書けると思います。

📍忙しくて、毎日時間に追われている
📍上司とうまくやっていけない
📍ダイエットを継続できない

ほんと悩みは多種多様。でもそんなあなたの悩みの答えが何千も前にあるとしたら?

本書は哲学者の考えを学べ、あなたの悩みを解決できる一冊なのです。

この本の学びポイント

本書のテーマは「哲学を知り、悩みを解消すること」

紀元前1750年頃と見られる発掘品を解析してみると、仕事、健康、家庭、お金などなど。
実は紀元前の人たちも現代の私たちと同じような類いの悩みを抱えていたことがわかったのです。

言い換えると、それだけの長い年月をかけて、数多くの人がこれらを克服しようと考えてきたのです。
特に真剣に悩みと格闘し、もがき苦しんで答えを導きだそうとしたのが哲学者や思想家と呼ばれる方々です。

この著書では26もの悩みに対し、哲学者たちがどのような答えを導き出したか記載されています。
今回は、本書で紹介されている悩みから3つピックアップ。
1️⃣将来、食べていけるか不安
2️⃣常に漠然とした不安に襲われている
3️⃣夜、孤独を感じる

哲学者の語る答えとは?
ぜひその答えを参考にしてみてください!

取り上げられている悩み3選

将来、食べていけるか不安

・このままの今の仕事を続けて良いのか
・給料が上がらず、税金に搾取される 
・将来に向け、何か始めるべきなのか

連日、物価高に関するニュースが取り上げられたり、老後2000万円問題が話題となったり。
本当にお金の悩みって尽きないですよね。。

では、この悩み・不安をどうすれば払拭できるのでしょうか。

アリストテレスはこのように回答しています。
将来の目的や計画をいったん忘れ、今この瞬間のやりたいこと、やるべきことに熱中せよ!

アリストテレスは、目的を度外視して没頭することで、結果的に目標達成することができると述べています。

目的から逆算して今やるべきことをやるのは、一見賢いやり方のように見えます。
しかし、実は”今この瞬間”没頭している人よりもパフォーマンスが落ちる傾向があります。

もちろん「あわよくば成功したらいいな」という欲は人間にはつきものです。
なので、頭のどこかに置いておいておく程度でよいのです。

【Point】
自分が向いていると心から感じられる作業に全力で打ち込み、充実した手ごたえを感じながら毎日を生きる。

そんな人には、自然と結果がついてくる。

常に漠然とした不安に襲われている

・今の仕事は、本当にうまっくているのだろうか
・誰かに陰口を言われていないだろうか 
・何となく過ごしてきたが、このままでいいのだろうか

現代人の多くはこんなモヤモヤを抱えて生きているのではないでしょうか。

では、この悩み・不安をどうすれば払拭できるのでしょうか。

ホッブズはこのように回答しています。
人間の感情において最も根源的なのは恐怖であり、不安である。いつだってびくびくしている、そういう状態こそ、人間の本来の姿、つまり”自然状態”である。」

ホッブスの生きた時代のイギリスはピューリタン革命真っ只中。
そんな中、ホッブスは「社会契約説」を唱えました。

社会契約説を簡単に説明すると、ある一人を”主催者”とし、その人に自分たちのすべての権限を明け渡して服従する。
その代わりに、身の安全を保障してもらうという考え方のことを指します。

彼はこのように「恐怖」により、野蛮な戦争状態から近代的な国家統治に至るまでのストーリーを組み立てたのです。

この考えは現代にも当てはめることができます。
例えば会社経営では長く生き抜くために、しっかりとしたリスク管理が必要。
リスクを回避できるよう常に心配しなければなりません。

こういった「恐怖の力」は生きながらえる上で不可欠なもの。
「臆病であること」が自然状態であり生き残るための条件なのです。

【Point】
不安で頭がいっぱいであることはむしろデフォルト状態。
そうやって腹をくくれば、むしろその不安を糧に、「今」を生き抜くことができる

夜、孤独を感じる

・昔は友達もいたけれど、今日は誰からも連絡が無かった。
・夜が静かだと、世界にもう自分ひとりしかいなくなった気がする。 
・今独り身だが、結婚できるだろうか。

生涯未婚率が高まったり、熟年離婚が増加したりしている日本。孤独死への不安も深刻化しています。

では、この悩み・不安をどうすれば払拭できるのでしょうか。

ショーペンハウアーはこのように回答しています。
孤独に耐えられない、寂しいからといって、他人と一緒にいたってろくなことはない。

ショーペンハウアーは人間が孤独でつらいと感じるときは、自分の内面が空っぽで、貧しいからだと言っているのです。
しかしながら、ショーペンハウアーにとって孤独に対する捉え方は違いました。彼は孤独を「心の自由な精神の豊かさを育む機会」と捉えているのです。

先ほどの回答について付け足すと、「孤独に耐えられない、寂しいからといって、他人と一緒にいたってろくなことはない。そんなことする暇があったら、自分の内面と向き合って孤独の時間を大切にしなさい。」ということなのです。

・興味あることに熱中する。
・好きなものをとことん掘り下げる。
・自分一人でしかできない仕事に没頭する。

孤独を楽しむことで、孤独の時間を有意義に過ごすことができるのです。

【Point】
孤独だと思うときこそ、自分の時間を大切にする。

自分自身と向き合えて心の内面から自分を豊かにできるきっかけとなる

実生活への応用

自分の悩みについて哲学者がどのように回答しているか。
まずは本書より回答を知るところから始まります。
そしてその回答を参考にして行動に移すのです。

例えば、1つ目に紹介した「将来、食べていけるか不安」という悩み。
この回答は目的を度外視して没頭することで、結果的に目標達成することができるということでした。

・今の仕事に没頭してく取り組む
・始めてみた副業に没頭する
・スキルアップの勉強に取り組む

このように何かに没頭することで充実感を得る。
そして続けていくことで悩みが解消されていくのです。

読書はあくまでもインプット。
そこからどのようにアウトプットしていくかはあなた次第です。

一方で参照した哲学者の考えが記された書物を読んでみる。
これもあなたの悩みを解決するための一つのヒントになるかもしれません。

最後に

前回の投稿の「最後に」記載した内容、見ていただけましたでしょうか。
【5分要約】『努力革命 ラクをするから成果が出る! アフターGPTの成長術』 生成AIを相棒にする現代のビジネスシーン

「ChatGPTに聞いてみた結果、おもしろそうな本が見つかった」と書いていましたが、まさにこの本!
ちなみに私の主な悩みは3つ目の”夜、孤独を感じる”でした。
ショーペンハウアーの考えをゆっくりでいいので、取り入れていこうと思います。

あなたの悩みもきっとこの本にあるはず!
ぜひ、哲学書の考え・答えを参考にしてみてください。
その悩み、あなた一人で抱えることはありません。
数千年前の人たちがあなたの背中を後押してくれますから。

この本を読んでみたい!と思われましたら、ぜひリンクからチェックしてみてください⏬

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