大人も子どもも知らない不都合な数字

読書感想

【閲覧注意】数字から見た日本の現状は、衝撃的なものばかりでした。

今回の本のご紹介

今回は、著者:チャリツモさんの『大人も子供も知らない不都合な数字』をご紹介いたします。

本書は、数字で示すことで、見て見ぬフリをしてきた社会問題を身近に感じさせる一冊となっています。

この本の学びポイント

本書のテーマは「数字で見る日本の社会問題」

みなさんは日本に住んでいるにもかかわらず、日本のこと知っていますか?
本書は、そんな日本の社会問題を、数字にすることで読者にとってわかりやすく指摘してくれています。

サブタイトル通り、13歳からでも理解できる内容が、70個紹介されています。
本記事では、厳選して3項目記載いたします。びっくりする内容もあるのではないでしょうか。

この本の要点3選

平均給与は男性563万円、女性314万円

日本の男女間の平均給与は依然として大きい状況。

  • 非正規雇用者に女性の割合が68.1%と高いこと
  • 管理職に占める女性の割合が低いこと
  • 出産時に一時退職してキャリアが中断されてしまうこと

このような要因があります。

この他にも、国会議員・上場企業役員・医師・校長先生といった役職の女性の割合は低く、保育士・非正規公務員といった役職の女性の割合は著しく高いことも本書では取り上げられています。
ジェンダーギャップ指数が146か国中、125位という数字が出ているのも納得の現状です。

人が1週間に摂取するプラスチックはクレジットカード1枚分

みなさん…。実は毎日プラスチックを食べてるんですよ。
ポイ捨てされて海に流されるプラスチックの量は、世界で年間800万t。そのプラスチックは時間が経つと劣化等で、5mm以下までに小さくなります。これをマイクロプラスチックと呼びます。

このプラスチックを海の生物が食べてしまいます。そしてその生物を人間が食べることで私たちもプラスチックを食べることになるのです。そしてその摂取量が1週間でクレジットカード1枚分なのです。

何が怖いかというと、プラスチックを摂取することで人間にどういった影響を及ぼすか、まだはっきりとわかっていないんです

日本の食品ロス、国民1人当たり、毎日おにぎり1個ずつ

日本国内の食品ロスの量は、推計約523万t。国民1人当たりの食品ロスは年間42kg。1日換算で114gになります。これは、コンビニで売られているおにぎり110gとだいたい同じ重さになります。

ちなみに、WFP(国連世界食糧計画)が世界中の飢餓に苦しむ人々に対して行っている食糧援助の量は年間約420万t。
日本の食品ロスの量で全て賄えてしまうんです。

実生活への応用

社会問題をより身近に感じられる著書ですが、自分たちでできることはすぐにやってみましょう。
例えば、

  • フードロス⇒買い物時は、「本当に食べきれる分だけ」買う
  • ゴミ問題⇒本や服など捨てずに、売る、または寄付をする
  • 社会・政治に不満がある⇒政治により関心を持ち、必ず投票に行く

この著書を通じて、社会に不満を感じたら、行動に起こしてみてください。
一人一人の行動が、社会問題を解決する大きな力となるのです。

まとめ

「知る」ことで考えさせられることがたくさんあります。
私も、恥ずかしながら日本に住んでおきながら、日本の問題について知らかったことがたくさんありました。
サブタイトルが”13歳からの社会問題入門”となっている通り、親子で社会問題を考えるきっかけにもなるのではないでしょうか。

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