AIと共存して、よりビジネスシーンで魅力的な人材になるための秘訣とは?
今回の本のご紹介
今回は、著者:小玉 歩さんの『割に合わないことをやりなさい コスパ・タイパ時代の「次の価値」を見つける思考法』をご紹介いたします。
ビジネスシーンでAIが当たり前となった現代社会。
ChatGPT、通称チャッピーが2025年新語・流行語大賞にノミネートされたぐらい世の中に広がっています。
AIによって、間違いなく仕事の効率化が捗りました。
その結果、タイパやコスパがより重視される風潮になりつつあります。
そんな今だからこそ、考えてほしい。
これから注目される人材とは、AIにはできないことをできる人ではないのか。
本書は、「この社会だからこそ必要な武器」を教えてくれる一冊なのです。
この本の学びポイント
本書のテーマはタイトル通り「割に合わないことをする重要性」。
本書でいう割に合わないこととは、手間をかけるということ。
例えばヴィンテージ商品や、ハンドメイドといった商品。
人が時間と手間をかけたものって価値があると思いませんか?
これってビジネスシーンでも当てはめることができるのです。
そして、それは決してAIではできないこと。
また、AIと共存している現代だからこそ、他の人と差をつけることができるチャンスなのです。
そこで、本記事では以下の3点をピックアップしてまとめてまいります。
①感動資本という武器
②失敗と寄り道の大切さ
③会うことが生み出す信頼
割に合わないことのポイント3選
感動資本という武器
📍一人残業している時に同僚が缶コーヒーを差し入れてくれた
📍ちょっとした書類ミスに「こちらで直しておきますよ」と丁寧な一言を添えて対応しれくれた
📍些細なお手伝いだけど、「〇〇さんのおかげで助かったよ!」と一言を頂いた
何気ないやり取りですが、本当に嬉しかった・感動した出来事は鮮明に覚えているもの。
こうした体験を基に信頼が構築されていきます。
本書ではこれを「感動資本」と呼んでいます。
ちょっとした時間を使って相手のことを思いやった行動をする。
上述のような手間をかけることとはこういうこと。
まさにAIでは決してできないことの一つです。
そうしていくことで、他者と信頼関係を結んでいく。
この信頼は一時的なものではなく、長期的に機能していくのです。
【Point】
特別なスキルは不要。人を思いやる姿勢こそが大切。
失敗と寄り道の大切さ
「私は失敗したのではない。うまくいかない方法を1万通り発見したのだ」
かの有名なエジソンの名言です。
みなさんは日々の選択において、「失敗したくない」という思いを抱いていないでしょうか。
できれば失敗を避けて物事を進めたい気持ちは当たり前なことです。
「失敗」や他の方法を模索する、言わば「寄り道」をムダな時間と捉えていることでしょう。
ですが、失敗や寄り道の見方を変えてみませんか?
失敗を繰り返すことで、本質的な学びや感性の磨きといった、内面的な成長のチャンスを得られます。
さらには、失敗のみならず、寄り道によって得た知見や経験。
これらを掛け合わせることであなただけの独自の価値が生み出されます。
ん?スキルを掛け合わせるってどういうことと思いました?
その掛け合わせの具体例については、こちらの記事でまとめております。
ぜひご覧ください!
【5分要約】『30代にしておきたい17のこと』 人生の分岐点を有意義に過ごすための方法
【Point】
失敗や寄り道は自己成長の機会であり、あなたの未来に大きな意味をもつ。
会うことが生み出す信頼
Web会議が広がり在宅での業務が可能となりました。
また、何かあればチャットで聞いてみる。
まさにタイパ・コスパに直結していますよね。
けれども直接会って話すメリットもあるんです。
例えば、チャット越しだと文字だけのやり取りとなってしまう。
そして文字だけだと、その人の温度感がわからない。
実際に会ってみることで、その人の表情やどれだけ親身になって考えてくれているかがわかりますよね。
また逆に会いに来てくださると「わざわざお越しくださってありがたい」と思えるものです。
タイパで敬遠されがちな飲み会だって同じ。
仕事でも飲み会でも直接会って話をすることで信頼関係を深めることができます。
なんせAIは飲み会に参加できないですからね。
【Point】
対面することで得られる信頼感。その信頼感が基盤となり組織やチームが強くなっていく。
実生活への応用
上述の通り、割に合わないこと、手間をかけることはたくさんございます。
📍他人を思いやるために時間を割く
📍失敗と寄り道に時間を費やして自身を磨く
📍直接会うことから、長期的な繋がりを形成する
AIに頼るところは頼るが、人間でしかできないところにはとことん時間を使うのです。
それではさらに、あなたにもできる「割に合わないこと」を考えてみます。
ここではもう少し実業務に近い観点で考えてみます。例えば、Excel。
初心者の場合だと、業務をこなしながらExcelを覚えるというパターンがあります。
もしくは参考書を利用して勉強するというパターンも。
そして業務をこなしていくことで、ある程度の関数や簡易的なマクロが使える。
物事や業務を覚えるということは基本的にはこのようなフローかと思います。
では、ここで大事な質問。
あなたはある程度できるようになったら、それで満足していませんか?
この「ある程度」を80点としたとき、上述のように少し業務で触ったり参考書を読んだりすることで意外と80点に到達できてしまうものなのです。
さらに本書に記載されていますが、AIは常に80点を出してくれるプロ。
しかも人間では到底かなわない圧倒的なスピードでAIは成果物を生み出します。
そこで、人間に求められるのは「その先」を目指す力です。
つまり、80点より上をどのようにして目指すか。
これが他の人と差をつけるポイントとなり、まさに「あなたの武器」となるのです。
では、80点から100点へと高みを目指すポイントは何でしょうか。
本書ではヒントの1つとして「情熱」が挙げられています。
ただ業務をこなしたり参考書を読む程度ではたどり着けない境地。
その境地に行き着くにはこれまで以上の圧倒的な努力が必要。
そして、その努力は情熱や好奇心から自然と湧き上がる「やりたい」という気持ちがあれば続くものなのです。
80点を簡単に出してくれるAI。
しかし情熱を注いで熱中して得た経験・知見はまさにあなだけが得られるもの。
コスパは悪いかもしれませんが、好きなことにかける時間は決して無駄なことではございません。
さて、これまでいくつもの「割に合わないこと」を挙げていました。
今後AIと共存していく社会であなたができそうな行動は何でしょうか。
まとめ
どれだけAIが進化しても人間らしい泥臭さは今後も光り続けます。
AIを活用でき、昭和のような人情がある。
時には手間をかけ、時間をかけることって非常に重要なことなのです。
新しいものと古きものを掛け合わせる。
これができる人こそ、今後も社会で活躍できるのではないのでしょうか。
あなたも手間ひまかけて、あなただけの価値を得てみませんか?
割に合わないことをすることで、今よりも多くの方に喜んでもらえること間違いなしですから!
この本を読んでみたい!と思われましたら、ぜひリンクからチェックしてみてください⏬
<ゆーの勉強部屋-Instagram>
https://www.instagram.com/yuu_studyroom/

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