人見知りは直すものではない。人見知りの特性を知っていれば強力な武器にもなるのです。
今回の本のご紹介
今回は、著者:豊留 菜瑞さんの『人見知りの仮面』をご紹介いたします。
「人見知り」な場合、苦手な場面が結構ありませんか?
📍仕事の会議で意見が言えない
📍初対面の人と何を話せばよいか悩む
📍飲み会や懇親会には行きたくない
大人なんだし、この性格を直さなきゃと思っている方もいるでしょう。
でも実は、「人見知り」って性格ではないんです。
この本を通じて「人見知り」の本質を学ぶことができます。
この本の学びポイント
本書のテーマは「人見知りの正体」
上述の通り、「人見知り」は性格ではないのです。
先に結論を書いてしまうと、人見知りはあなたの「自己防衛」なのです。
・自分の発言は変だと思われたくない
・自分のせいで会話が続かないのが怖い
・自分のせいで場の空気が変わってしまうではないか…
こうした思いから無意識に自分の弱さを隠そうとする。
これが人見知りの仮面というわけです。
コミュニケーションの場で傷つきやすい自分を守る。
そのために、無意識に働いてしまう防衛システムだったのです。
でも、大丈夫!人見知りのままでもうまく会話ができる方法があるんです。
ただ黙ってその時間をやり過ごすしかないって苦痛じゃないですか?
本書を読めば、そんな毎日からおさらばすることができちゃうんです。
本記事では、
・なぜ人見知りが発動するのか
・人見知りをコントロールする戦略
これらをピックアップしてまとめていきます。
そして、実生活の応用には、人見知りの人だからこそ活用できる、上手く会話するためのスキルについて記載いたします。
この本の要点2選
今回は以下の2点を中心にまとめてまいります。
1️⃣人見知りの心理状態
人見知りの心理状態について解説いたします。
2️⃣人見知りをコントロールする戦略
人見知りをコントロールする戦略をご紹介いたします。
人見知りの心理状態
あなたが人見知りだった場合、人見知りが発動している時のことを思い出してみてください。
・とにかく何か話さないと!
・沈黙を無くさないようにしないと!
・次に何を聞いておくべきか考えなきゃ!
もはや、相手のことに集中なんてできず、ずっと頭の中で自分と会話をしていませんか?
相手が何を話していたか、ほとんど覚えていない。
かつ、自分が何を言ったかも、曖昧である。
まとめると、こういうことです。
相手にどう思われているかが怖くて、いつもの自分の言動や見た目ばかりを監視してしまっている。
これが人見知りの心理状態なのです。
特に人見知りが発動するのは、例えばこういった場面ではないでしょうか。
1️⃣初対面
新学期や会社の配属時での自己紹介。
人見知りの方だとこのような「初対面」というのは苦手だったと思います。
多少は人が怖い部分があるかと思います。
でも、本当は「自分が拒絶されるかもしれないこと」を一番恐れているのです。
相手が少し黙る→(つまらないと思われたかも…)
相手が表情が曇る→(何か失礼なことを言ったかも…)
このように相手の微細な変化を、脳が「拒絶のサイン」として敏感にキャッチしがちなのです。
2️⃣集団の中
会議や飲み会、懇親会といった集団の中の場合。
口数が減ってしまいませんか?
これも人見知りの仮面が発動しているサインです。
(今ここで意見を言ったら、場の空気が変になるかも…)
(自分の発言で、流れを止めたくないよな…)
そうこう考えていたら、発言するタイミングを逃してしまう。
人見知りあるあるではないでしょうか。
人見知りの人は、空気を人一倍読めることもあり「場を乱さない」ことを優先するのです。
ですから、集団内での沈黙は単なる自信の無さではなく、「関係を壊したくない」という過剰な配慮の結果だということなのです。
【Point】
「人見知り」は性格ではなく、あなたが無意識に行っている自己防衛。
本当は「人との繋がり」を大切にしたいからこそ、自己防衛が働いてしまう。
人見知りをコントロールするための戦略
無意識に自分の弱さを隠そうとする人見知りの仮面。
この人見知りの仮面を無理矢理壊す必要はありません。
大切なのは、この「仮面」をコントロールすることです。
この仮面をコントロールすることで、人見知りのまま会話がうまくなるのです。
そのための3つの戦略を挙げつつ解説いたします。
①「無」と「我」のバランスを整える
いったん、「無」と「我」については次のようなニュアンスとして捉えてください。
「無」は自分を打ち消した状態
「我」は自分に向けた意識
上述の通り、人見知りの方は会話中、つい自分自身との対話が多くなっています。
つい「我」を使い過ぎてしまうのです。
かといって、自分を完全に打ち消して「無」になりすぎる。
相手からすると、「何を考えているのかわからない人」と見られます。
ですから、「無」と「我」を場面場面で切り替えることが大切です。
・聞くと時は「無」で受け止める
・話すときは「我」で素直に返す
※この点は後述の「実生活への応用」で具体例を出しますので、そちらをご覧ください。
②人への矢印の向け方を変える
つい自分がどう見ているか考えがちな人見知りさん。
しかし、人との関係作りが上手い人は、「相手がどう感じているか」に矢印を向けています。
具体的には、相手が話している時に、
(次に何を話そうか…)ではなく、
(この人はどんな気持ちで、この話をしているんだろう)
と問い直すのです。
話をしている人からとしても、「自分に関心を向けてくれている人」に安心するものです。
③無意識の「上下関係の前提」に気づく
過剰に人との関係に気を遣ってしまうのが、人見知りさんの特徴。
相手の方が上だと思ってしまうと、なおさら気を遣ってしまいます。
人見知りの多くの人は無意識のうちに「上下関係の前提」で人と接しているのです。
この前提がある限り、本当の意味でフラットな関係は築きにくくなります。
・相手を尊重しながらも、過剰に自分を下に置かない。
・自分を大切にしながらも、上に立とうとしない。
そういった意識が、自然体のコミュニケーションを支えてくれるのです。
【Point】
人見知りをコントロールするための3つの戦略。
この戦略を武器にできれば人見知りのまま会話がうまくなる。
実生活への応用
では、上述の3つの戦略を活用してみます。
大事なスキルは次の3つ。
「聞く」「問う」「告げる」です。
1️⃣まずは「聞く」ことから始める
2️⃣次に「問う」ことで会話を深める
3️⃣そして最後に「告げる」
これらのスキルを詳しく深堀していきます。
1️⃣「聞く」
人見知りさんの一番の勘違い。
それは、「会話とは自分から何か話さなければいけないもの」だということ。
しかし、会話は話し手と聞き手がいて成り立つもの。
話し手となると、つい「自分をどう見せるか」ということに意識が奪われてしまう。
であれば、いったん話し役から降りてみませんか?
つまり、会話の聞き手に回るのです。
だからといって、聞き方にも注意が必要です。
🙅(なんて返したらいいかな…)と返す言葉を考える
🙆今、目の前にいる相手の言葉だけに集中する
これが「聞く」技術です。
上述の戦略でも聞く時は「無」で受け止めるとまとめておりました。
具体的にはこういうことを示します。
うまく返す必要はない。
今は、この人の話を、ただ受け取る。
相手の話を聞くときは、このように意識を切り替えてみてください。
「無」の状態で聞けるようになると、これだけで会話の質が少しずつ変わっていきます。
ただ、厄介なのが、上下関係を決めてしまっている場面。
打ち合わせで、すごくノウハウのある方と話すときって緊張してうまく聞けないですよね。
これって、無意識のうちに相手を自分より上に置いているからなんです。
ですから、相手を「すごい人」のしてみるのではなく、「同じ地面に立っている1人の人」として見る。
こうすることで、「上下を決める前提」をそっと外すことができます。
こちらは本当に意識の問題となります。
「あっ、今緊張している」と気づいたときに、そっと外してみる練習をしてみましょう。
2️⃣「問う」
散々出てきておりますが、どうしても人見知りさんは会話中、意識が自分に向きがち。
質問の機会があっても、
(何か質問することあるかな…?)と矢印が無意識に自分に向いてしまっています。
これでは相手の話を聞く余裕も無いですよね。
だからこそ、矢印を意識的に相手へ向ける訓練が必要なのです。
この訓練のポイントは聞き方にあるんです。
「この人は今、どんな気持ちで話しているんだろう?」
このように問いかけながら聞いてみる。
すると、相手の声のトーンや表情の微妙な変化等が見えてくるようになります。
なんせ、相手が少し黙ったり表情が曇ったりしているのを察知できるのが人見知りさん。
しっかりと、相手に矢印を向けるとこのような変化にも気づきやすいのです。
・今、このフレーズでこのトーンが上がった
・この話題になった瞬間に、表情が一瞬曇った
・ある話題になったら身を乗り出して話し始めた
例えば、相手が「新しいプロジェクトを始めたんです。」と話した時声のトーンが上がっていた。
それに気づけば、「どういったプロジェクトですか?なんだか楽しそうですね!」と問うことができます。
「無」の状態で相手の言葉を受け取ると、自然と質問が湧いてくるのです。
そして「問い」が湧くと、会話は勝手に始まっていきます。
話題は作らなくていい。相手の話しから拾うものなのです。
何より「湧いてくる質問」のメリットは、上下関係を消す力があるのです。
上下関係を気にしていると、
(今の質問内容、変じゃなかったかな…?)
と、つい評価されているか気にしてしまいます。
しかし湧いてくる質問をすることで、ただ、「話す/聞く」というフラットな関係になるのです。
そこでは、評価という恐怖からは解放されて、単純に相手への興味が湧いているのです。
3️⃣「告げる」
「話す」ではないというのがポイントとなります。
「話す」って相手を楽しませたり、場を盛り上げたりする行為をイメージすると思います。
「告げる」という言葉には、派手さや器用さは必要なく、ただ誠実に自分の思いを届ける。
そういったニュアンスが込められています。
言うなれば、告げるとは、自分の中にあるものを、ひと言、渡すだけです。
人見知りさんが人前で疲れるのは「話す」を求められていると思い込んでいるからです。
でも実は本当に求められているのはあなたが「告げる」ことなのです。
でも、人見知りさんにとって告げるって結構怖い行為です。
なぜなら、自分が何を感じているのか、わかっていないからです。
(自分の意見なんて聞いてもらえないかも…)
(チンプンカンプンな考えなのかもしれない…)
(相手の方が経験豊富だし…)
これらは相手の評価を気にする声。
そういった声で頭がいっぱいになり、自分の気持ちが1つもない状態なのです。
そんな時は、自分自身にこう問いかけてみてください。
「私は今、本当は何を感じているんだろう?」
ただ自分の中にある気持ちを、そのまま受け取る。
すると、自分の中のシンプルな気持ちが見えてきます。
こうしたシンプルな思いを相手に告げてください。
告げるときは相手が今忙しくないかといった状態等を確認したうえで告げるのがベストです。
大切なのは、シンプルに自分の感覚を相手に共有することです。
打ち合わせやプレゼンが終わった後に、
(自分みたいなものが意見していいのだろうか…)と上下関係を気にしなくていいんです。
例えば、会議が終わった後にでも、
「私はさっきのA案、ワクワクしました」
「私は正直、スケジュールの点が少し不安だと感じました」と告げる。
上下関係のない告げ方とは、相手を裁くものでもなく、自分を小さくするものでもありません。
同じ高さから自分の感じたことを差し出すことなのです。
4️⃣総括
繰り返しとなりますが、大事なポイントは聞く→問う→告げるです。
これらで十分なのですが、実はさらにもう一つ、ある重要なスキルがあるのです。
気になるそのスキルについてはぜひ本書を購入して読んでみてください。
まとめ
人見知り。それは弱い性格ではなく、あなたのやさしい心の防衛システムです。
目の前の人とちゃんと関わりたいという思いの表れでもあります。
ですから、この本では人見知りというものを一切否定していません。
むしろ人見知りの特性を持つあなただからこそ、よりよいコミュニケーションが取れるのではないでしょうか。
いきなり会議で意見が言えなくても大丈夫です。
「今日は相手の話をちゃんと聞こうとした」と自分を褒める。
そういった小さな一歩の積み重ねが大切だと思います。
そうしていくことで、
「人見知りだからこそできる関わり方がある」と気づけます。
人見知りであるために会社内でつらいと感じる時間があるかと思います。
この本を読むことで、あなたにとってそういった時間が少しでも減りますように!
さらに!!
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