あのビル・ゲイツの実績や思考を知ることができる、最高の一冊でした!
今回の本のご紹介
今回は、著者:ダニエル・スミスさんの『HOW TO THINK LIKE Bill Gates ビル・ゲイツの思考哲学』をご紹介いたします。
本書は、マイクロソフト創業者であり、慈善活動家としても知られるビル・ゲイツの思考法や哲学を紐解き、私たちが日常に取り入れられるヒントを提供してくれる一冊です。
この本の学びポイント
「すべてのデスク、すべての家庭にコンピュータを」というマイクロソフト創業時のスローガンに象徴されるように、ビル・ゲイツは常に未来を見据え、革新的なアイデアを実現してきました。本書では、彼の思考の特徴や行動原則を具体的なエピソードとともに解説しています。
本記事では、①ビジネス、②プライベートな時間、③慈善活動家の3視点で私自身が心動かされた内容をピックアップしていきます。
この本の要点3選
1. 不安こそが人を動かす最大の原動力
ビル・ゲイツは、「私はいつも自分たちの失敗について徹底的に考えてきました。私たちはうまくいったことを振り返ったりしません。うまくいってないことに対してはとても厳しく追究します」と述べています。
成功に浸ることなく、常に次の挑戦に目を向けているのです。
そして、失敗は次に良いものを作るためのチャンスでもあると考えています。
悪いニュースについてはすぐに共有するようにしてきたとのこと。その理由をゲイツは次のように述べています。
「悪いニュースは行動を起こさせます。――悪いニュースを早めに聞いておくほど、問題に対処したり、製品計画を変更したり、最初に立ち戻って担当者たちと話し合って、原因を追究したりといったことがしやすくなるんです。」
2. 遊びを混ぜ合わせながら仕事をする
ゲイツは数多くの趣味を持っていました。ドライブ・ゴルフ・テニス・スケート・スキー・水上スキー・トランプゲーム・音楽などなど。起きている時間は遊びか仕事に全力に取り組んだようです。
そんなゲイツは、優秀な人材をつなぎ留めるために長期休暇を与えていました。休暇の間、社員は興味のあることに打ち込んだり、旅行をしたり、コミュニティの仕事をしたりできる。
こうした福利は、ゲイツが会社の外にも人生は広がっていることを早くから理解していた証拠とも言えます。
3.功績を残すことを目標としてはいけない
慈善活動家として活動しているゲイツ。年を取るにつれ、後世に残る名声を得るよりも、世界の人々をより健康にしてこの世を去ることに関心を持つようになったようです。
インタビューではこのように語っています。「私たちの投資によって、子どもの死者数が年間900万人から400万人に減ったのをもし人々が知ってくれたなら、それで十分です。」
ゲイツの活動は間違いなく功績を残すこととなります。しかし、歴史に名を残したり、後世でも評価されたりすることを目標にせず、あくまで今できることを最大限行っているのです。
実生活への応用
ビル・ゲイツの考えを、自身のビジネスに取り入れているのはいかがでしょうか。
例えばあなたがリーダーの場合、リーダー像に関するゲイツの思考哲学は以下の通りです。
『真のリーダーとは自分が不在でも成功できるように組織を育てる。そして、リーダーの役割は権力を強化することではなく、ある基準に沿って仕事が進められているかを見渡すことである。』
リーダーとして、円滑にチームを動かすことができるよう、どのような働きかけができるか。こういった視点でチームを考えてみるのはいかがでしょうか。
また、リーダーでなくても、ビル・ゲイツの思考哲学をたくさん取り入れることができます。
一例を上げると、「過去の成功に満足せず、常に学び続けること」
→成功体験に固執せず、新しい知識やスキルの習得に努め、成長を続ける姿勢を持つのです。
まとめ
『ビル・ゲイツの思考哲学』は、成功者の思考を学び、自分自身の成長に活かすためのヒントが詰まった一冊です 。
ビル・ゲイツのように、自分自身を信じ、革新的な発想で未来を切り拓くためには、どのような思考や行動が必要なのか。
自分自身の思考を見直すことができる一冊となっています。
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