他人の前ではいつもいい子でいるけど、ほんとはもう疲れている。そんなあなたが自分に一番やさしくなれる方法があるんです。
今回の本のご紹介
今回は、著者:こぐにーさんの『他人のために笑って、自分を泣かせてない?』をご紹介いたします。
タイトルを見て自分のことだと思った方、いらっしゃるのではないでしょうか?
📍本当はもう疲れているのに、「大丈夫」って笑ってしまう
📍断ったら、嫌われそうで怖くなる
📍家に帰ったら、真っ暗な部屋で一人会議が始まってしまう
他人を優先にしてきた。
人に迷惑をかけないように周りに合わせて笑ってきた。
でも本当は、もうしんどい。
他人を優先にして、自分のことを後回しにしてしまう。
もうこんな考え方を手放してみませんか?
他人にやさしいあなたが、自分にもやさしくなれるためのヒントがこの本には記載されているのです。
この本の学びポイント
本書のテーマは「自分を後回しにしない生き方」。
つい、自分のことを後回しにしてしまう。
そうして他人にやさしくしてきたあなたに伺いたことがあります。
いつから、自分のことを後回しにしてきましたか?
この質問に答えることができますか。
多くの方がなかなか答えられないかと思います。
本書の著者こぐにーさんは、Xのフォロワー数7.6万人超えの公認心理士。
また人工知能の活用・開発に携わるプログラマーの一面も持たれています。
そんな著者が、心理学と人工知能の知見を活かしながら、「心のしくみ」と「脳のクセ」をやさしく解きほぐし、自分にやさしくなれるヒントをこの本でわかりやすく言語化されています。
本記事では、まず自分のことを後回しにしてしまう「心のしくみ」と「脳のクセ」についてまとめてまいります。
そして、自分を後回しにしない生き方を実現するための具体的な方法もご紹介いたします。
この本のピックアップ3選
今回は以下の3点を中心にまとめてまいります。
1️⃣あなたの脳の正体は「いい子脳」だった
自分を後回しにしがちな方の特徴である「いい子脳」について解説。
2️⃣「いい子脳」を手放すための手段
「いい子脳」を手放すための手段・ヒントを解説。
3️⃣「いい子脳」を手放し、自分の意思で進んでいく
「いい子脳」を手放し、自分軸で進むための方法を解説。
あなたの脳の正体は「いい子脳」だった
上述の問い
「いつから、自分のことを後回しにしてきましたか?」
これって実は、もう幼少期からだったのです。
子どもの頃、一番長い時間を過ごしたのは学校でした。
学校って子供にとってはいわば社会です。
先生からの視線があれば、同級生からの視線がある。
・変なことを言って仲間外れになりたくない
・今笑って、周りと合わせておけば、無難でいられる
・先生が求めている答えを言うのが懸命だな
そう思いながら、具体的にこのような行動を取るようになるのです。
・お行儀よく先生の話を聞いていた
・黒板の文字を消しておいた
・泣いている子がいたから話を聞いてあげた
こうして、学校という環境で生き延びようとしていくのです。
嫌われないように、怒られないように、そして、迷惑をかけないように。
そのために、「いい子」として振る舞ってきたのです。
小さな頃から、懸命に「いい子」を演じて、自分を守ってきたのです。
そして、その経験の積み重ねが、「当たり前」の基準になっていき、今のあなたの脳のクセを作ったのです。
本書ではこの脳のクセを「いい子脳」と呼んでいます。
このように「いい子脳」って、決してあなたが生まれ持った性質ではないのです。
これまであなたが一生懸命に身につけた学習の成果なのです。
そして大人になって似たような状況が起きると「いい子脳」が働くのです。
泣いている子がいたから話を聞いてあげたときのように、相手が困っていると、自分が助けなきゃと引き受けてしまう。
まさに「脳のクセ」が働いてしまうわけです。
【Point】
「いい子脳」は生き延びるために学習した結果、形成されたもの。
「いい子脳」を手放すための手段
自分を後回しにしてしまうのは、「いい子脳」という脳のクセが原因だった。
ということは、「いい子脳」を手放すことが問題解決につながるわけです。
「いい子脳」を手放すキーワード。
それは、メタ認知です。
このブログでも度々、登場しているメタ認知。
一言でいえば、「自分のことを、一歩引いた高い場所から眺める力」です。
感情の渦に飲み込まれている自分を、部屋の天井から客観的に見下ろす感覚です。
例えば、あなたが多くの仕事をこなしているとします。
そんな中、上司から「この仕事、今日中にやってもらえないか」と言われたとします。
すると、瞬時にいい子脳が働き、「はい、大丈夫です」と言ってしまう。
そして、「あー、ほんとはつらいのに…。」と思いつつ仕事を引き受けてしまうこととなる。
ここでメタ認知を発動させます。
やり方は、脳内で実況中継を始める感覚です。
「あー、忙しいのに、つい『大丈夫です。』と言ってしまったんだな。これって昔からのクセが働いてしまったんだな。」
実況中継のポイントは、自分の反応を「善悪」でジャッジしないこと。
あくまで、自分の反応をただの現象として実況してください。
すると、不思議なことに自責の念が消えていくのです。
「断れなかった自分が悪い」のではなく、昔からの脳のクセが働いただけ。
このメタ認知による気づきこそが、「いい子脳」を止めるブレーキとなるのです。
これはもう、試行回数を重ねていってください。
メタ認知のトレーニングについては、次章の「実生活の応用」でご紹介いたします。
こうして、感情に飲まれることなく、起きた出来事を冷静に捉えることができます。
そして起きた出来事と感情を切り分け、整理できるようになります。
業務で作った資料の内容が間違えていた。
今までだと、いい子脳が自動的に発動して、
「あー、ミスをした。私はダメな人間だ。」と卑下してしまう。
一方で、メタ認知が高まっていると、このように頭の中で整理されます。
「ミスはした。でもここできちんと正しい内容を確認できた。次ミスしないように〇〇しよう。」
自動モードで発動していた「いい子脳」を自分の意思で切り替えることができるようになるのです。
【Point】
メタ認知を高めることで、「いい子脳」を手放すことができる。
「いい子脳」を手放し、自分の意思で進んでいく
誰かの視線を気にしたり、子どもの頃の経験から自分に課したルールがあったり。
それらを優先して、いい子脳というクセがついていたあなた。
そんなあなたが、メタ認知により徐々に「いい子脳」を手放せた。
もう誰かの視線や、「他人のために自分を後回しにする」といったルールからもおさらばです。
ただ、これまで脳は他人を軸に働いていました。
他人が望むことを第一にすることが、あなたを守るための最優先事項でした。
そんな脳が自分を軸に働けるかと言えば、最初のうちは難しいかもしれません。
そこで、自分軸で動けるための考え方をご紹介いたします。
その考え方というのが、目標でなく、その先にある「理想の状態」を決めるというものです。
🙅目標
資格を取る
🙆理想の状態
資格を生かして仕事に余裕が生まれ、家族と穏やかに夕飯で食卓を囲めている状態
🙅目標
独立する
🙆理想の状態
会社のルールに縛られず、自分の時間と場所を自らコントロールできている状態
目標だけに向かおうとすると、そこに向かう道のりがただの苦しい作業になってしまいます。
一方で、脳は快い事に向かって動く性質があります。
つまり、あなたにとって、いい気分でいられる状態は、脳にとっては最高のご褒美。
ご褒美が待っているとすれば、そのご褒美に向かって自然と加速し始めるわけです。
もし「家族と穏やかに夕飯で食卓を囲めている状態」をあなた自身が心から味わいたいと思えるようになれたら?
「この仕事、今日中にやってもらえないか」という依頼にもきちんとNOと言えるようになるのです。
もしくは、「ここまではお手伝いできます。」と自分の意見を言えるになるのです。
こうして自分を雑に扱わせないための境界線を引けるようになります。
これって、もう、あなたは十分、自分にやさしくなっていますよね。
【Point】
自分軸で動くために、目標でなく、その先にある「理想の状態」を決める。
実生活の応用
本章では、メタ認知のトレーニングについてご紹介いたします。
やることはいたって簡単。
不安、緊張、モヤモヤを感じたら「書き出す」。
たったこれだけです。
📍上司に資料を渡したとき、一瞬だけ眉をひそめられた気がして、心臓がバクバクした
📍友人のSNSを見て、すごく焦りを感じ、その後ずっと頭から離れなかった
このように言葉に落とし込んだ瞬間、それはあなたの「一部」ではなく、「外側にある情報」に変わります。
言わば、ただのデータに変わるのです。
そして、そのデータを駆使して分析を行っていきます。
まずはデータを十分に揃えます。
例えば、1週間分のデータを揃えたとしましょう。
<月曜日 朝>
出勤前から気が重く、メールの返信に以上に慎重になる
<水曜日 夕方>
定例会議で意見を求められ、頭が真っ白になり黙り込む
<金曜日 夜>
一週間を振り返り、「もっとうまくやれたはず」と一人反省会が止まらない
こうして並べて眺めてみることで、環境要因との相関関係が見えてきます。
・自分は月曜の朝という週の始まりに極端にプレッシャーを感じやすいんだ。
・夕方の会議はもう自分のバッテリーは切れている。思考停止をしてしまうようだ。
自分のクセが「いつ、どこで、どんなときに」起動するのか。
そのパターンが見えてくれば、対策を練るための大きなヒントとなるのです。
では対策を考えましょう。
蓄積されたデータを冷静に分析して、やさしい戦略を立てていきます。
📌上司の眉をひそめるような表情に弱いのか。次からは、席を立つときに一回深呼吸をして、「相手の表情のクセなんだから気にしないでいいんだ」と唱えて資料を渡してみよう
📌夕方はもうバッテリー切れなのね。次からは「一度確認して明日お返事します」と答えらえるようにしよう
こうして、未来の自分が少しでも楽に動けるための具体的な手順を決めてあげるのです。
この視点を持つだけで、あなたは「環境に振り回される被害者」から「自分の人生をデザインする主役」へと変わっていきます。
本と照らし合わせた実生活のリアル
本書を読んで心に残ったフレーズ。
それは、
目標でなく、その先にある「理想の状態」を決める。
僕自身も心から叶えたい理想の状態があります。
妻も自分も大事にできる生き方をしたい。
これが、僕の理想の状態です。
脳は快い事に向かって動く性質があると記載しましたが、まさにその通りだと実感しています。
自分の理想の状態が決まった途端に、自分の意思で退職を選びました。
そして、今現在はその理想の状態に向かって進んでいます。
誰からの指示でもない、自分軸で進んでいると自覚しています。
このワクワクした思いをエンジンにして理想の状態という目的に進んでいこうと思います。
現在の転職活動状況についてはこちらのnoteにも記載しています。
良ければこちらも併せてご覧ください。
より赤裸々な思いを綴っています。
【「今日は何を一つ育てようかな。」と考える一日一日が新鮮|転職日記 vol.8】
https://note.com/yuu_dialy/n/n21e1d05b925a
まとめ
幼少期の頃に学習して形成された「いい子脳」。
「いい子脳」という脳のクセによりあなたは他人にやさしくできたのです。
他人の気持ちに気づき、助けることができる。
そのやさしさは、あなたの素晴らしい宝物です。
でもそのやさしさを今度は自分自身に向けてみませんか?
他人に一番やさしいあなたから、自分に一番やさしいあなたへの転換です。
あなたの望む理想の状態に向かって進んでいくことを願っています。
さらに!!
👇あわせて読んでほしい
同系統の本をもう一冊ご紹介。
自己犠牲をして自分のことをつい後回しにしてしまう。
そんなやさしすぎるあなたに読んでいただきたい一冊。
【5分要約】『やさしいままで強くなる』 自分にも人にもやさしくできる生き方
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<ゆーのnoteダイアリー>
https://note.com/yuu_dialy

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